効果的な除菌消毒用品

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手指消毒

新型コロナウイルスに効果的な手指の除菌方法は、流水や石鹸(ハンドソープ)などを使った洗浄が効果的です。またアルコール消毒や速乾性擦式手指消毒剤(ウェルパス)などもあります。

良く手指消毒に使われるのは消毒用アルコール(エタノール)と次亜塩素酸水(50ppm)ですが、厚生労働省のホームページでは手指消毒への次亜塩素酸水に関して評価されていません。

よって厚生労働省では石鹸をつけて手を洗うか、70%アルコール消毒液を使うのが正しいウイルス対策とされています。

ハンドソープ

物に対してのウイルス対策

食器や箸などは80℃の熱水を10分以上さらすことでウイルスが死滅するとされています。また塩素系の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)は、人が手が触れるドアノブやテーブル、また床などに濃度0.05%に薄めて使用すると新型コロナウイルスを無毒化して死滅させることが出来ます。

また界面活性剤入りの家庭用洗剤も一部有効とされています。

そして手指消毒で有効であった、次亜塩素酸水(100ppm)や70%アルコールももちろん有効となります。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は食品添加物に指定されており、物に当たると水に変わる性質があります。
次亜塩素酸水は、酸性です。

次亜塩素酸水の手指消毒として有効な濃度は50ppmとされています。

物などでは濃度が倍量の100ppmを使います。

次亜塩素酸ナトリウムとは

アルカリ性で酸化作用をもちつつ、原液で長期保存できるもので塩素系漂白剤がこれにあたります。

商品名ですと、 ハイター・ブリーチです。

他に次亜塩素酸ナトリウムをpH調整した商品があります。

商品名ではミルトンミルクポンなどがあり、食器や哺乳瓶などの消毒として使用されています。

次亜塩素酸水は酸性で、次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性)と混同しないように注意が必要です。

次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性)をpH調整した商品

次亜塩素酸水生成器

ネット上では塩と水を電気分解して次亜塩素酸水生成器をうたい、低価格で販売されているものがあります。これは次亜塩素酸ナトリウムが出来る商品がほとんどですので、よく確かめてから購入するようにしましょう。

次亜塩素酸水は濃度500ppm等で販売されています。また次亜塩素酸水を錠剤や粉末を水に溶かして作る商品も販売されています。

錠剤や粉末なら消費期限が長いので、保存するには適しています。

次亜塩素酸水の作り方

例えば市販されている次亜塩素酸水の濃度500ppmの商品から、実際に利用する次亜塩素酸水の作り方をご説明します。

1Lの次亜塩素酸水をつくる方法

人体用は50ppmですので、市販の500ppmを10倍にすれば50ppmとなります。

900mlの水に100mlの次亜塩素酸水で利用できる1Lの次亜塩素酸水が完成です。

つまり水9割に次亜塩素酸水1割(9対1)で50ppmです。

物へは倍量になるため、800mlの水に200mlの次亜塩素酸水で100ppmの次亜塩素酸水ができました。

水8割に次亜塩素酸水2割、つまり4対1の割合です。

500mlの次亜塩素酸水を作る場合

人体用は水450mlに次亜塩素酸水50mlで合計500ml

物には水400mlに次亜塩素酸水100mlで合計500ml

200mlの次亜塩素酸水を作る場合

人体用は水180mlに次亜塩素酸水20mlで合計200ml

物には水160mlに次亜塩素酸水40mlで合計200ml

使うときは容器に人体用、物品用と記載して間違わないようにしましょう。

空間噴霧について

次亜塩素酸水を噴霧したり加湿器などにいれて使用することは、WHOでは推奨していません。また消毒剤そのものをたとえ屋外や路上、市場でも噴霧することは人の健康に有害になり得るとしていますので、噴霧は避けたほうが良いです。

(次亜塩素酸水を噴霧する商品はすでに存在しています。WHOが認めていないだけで予防効果がないと断言するものではありません。ご利用についてはご自身の判断にお任せいたします。)

詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

まとめ

手指消毒には70%以上のアルコールまたは、50ppmの次亜塩素酸水

物の消毒には70%以上のアルコールまたは、100ppmの次亜塩素酸水

ドア、テーブル、床は薄めたハイターやブリーチの次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)

次亜塩素酸水の噴霧は推奨されていない。

次亜塩素酸ナトリウムは人体には有害であり、人体に噴霧してはいけない。

購入した商品は、収納前にアルコールで消毒してから冷蔵庫などに収めましょう。食品用アルコールなら生野菜等にも使えます。
また宅配で届いた物も、玄関や屋外でのアルコール消毒をお勧めします。

最後に

何度もしつこいようですが、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは同じものではありません。

同じような名前から、間違った認識で利用してしまい重大な事故にもなりかねません。

特に次亜塩素酸ナトリウムを安易に人体に噴霧する行為です。強いアルカリ性物質ですので皮膚は溶けてヌルヌルとなり、口腔や肺への悪影響が特に心配されます。もしも目に入ったならすぐに流水で洗浄したりしなくてはなりません。

SNSを見ていると、これらを混同している方が大変多いのが心配です。
もしもそのような方が見受けられれば、優しく教えて差し上げてください。

何かご質問がありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

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